こんにちは!ユウスケ(stork_blog)です!
今回の記事ではカメラの露出とヒストグラムについて触れていきたいと思います。
このカメラ基礎についてはシリーズ化していこうと思っていますが、僕はプロカメラマンではありませんし、アマチュアというレベルもありません。
基礎を語りますが『素人の僕が基礎を見直す備忘録』としてお読みください!
露出(露光)とは?
カメラを使って撮影するうえで、とても重要になってくるのが『露出』です。
個人的には最も重要な部分だと思っています。
では、露出とは何でしょうか?
これはだいたい予想がつくと思いますが、デジタルカメラに於いての露出とは撮像素子(イメージセンサー)に光を与えることを指します。
露光という言葉もありますが、露出・露光はほとんど同じ意味で使われます。(区別する場合も有り)
イメージセンサーが光を受け、その光をデジタル変換したものが映像となって液晶画面に現れるのです。
また、この露出度合い、つまりイメージセンサーが光を受ける量によって写真の明るさ・暗さに変化が現れます。
適正な露出とは?
適正な露出なんてものは作品や、個人の感性によって様々だとは思いますが、あくまでデータ的・基準的に考えるとするならば、ヒストグラムでピクセルデータを見た時に満遍なくピクセルデータがある状態が理想的と言えます。
下のヒストグラム図で説明すると左が暗い方のピクセル数で、右が明るい方のピクセル数です。
これが暗い写真になるとヒストグラムのピクセル数が左に寄ります。
明るい写真だと右に寄ります。
適正な露出は上述している通り、ピクセル数は全体的に広がっています。また、左右の端がほとんど0になっているのが本当に理想的な状態です。
(下の写真は理想的な状態では有りませんが。。。)
僕は撮影する時にヒストグラムはチェックしませんが、撮影時に適正露出をチェックしてから好みの露出に合わせていくのが理想的な撮影方法だと思います。
RAW撮影していればそこまできにする必要はないかも…?
フィルムカメラであれば露出というものはかなりシビアなものかもしれませんが、デジタルカメラに関して言えば撮影時の露出はそんなにシビアな話ではないかもしれません。
なぜならば、撮影後のレタッチでシャドウ部分を持ち上げたり、ハイライト部分を下げたりとフレキシブルな調整がある程度可能だからです。
またRAWデータで撮影していれば、ちょっとやそっと明るさをいじったぐらいでは画質に影響を及ぼしにくいので、露出度合いに臆せずに撮影に専念できます。
ただし、ぶっ飛んだ露出は致命的
レタッチでどうにか…なる!(ドンッ
とはいっても極端な露出はどうにもできません。
例えば、暗すぎて究極に黒つぶれしている部分はRAWで撮影したとしても、シャドー部分を持ち上げた際にかなりのノイズが発生してしまいます。ノイズが乗るだけでなく、色が復活しない場合も有ります。
また、逆に白くぶっ飛んだ部分は完全に色のデータまでぶっ飛んでいるので究極に白いままです。
これらの状態をヒストグラムで確認すると、左右のどちらかにピクセル数が偏っているので、撮影時になるべく中間的になるように露出調整してあげましょう。
明暗差が激しい時の露出設定
明暗差が激しい時は『明』と『暗』のどちらかがぶっ飛びがちです。
逆光時に、ぶっ飛び現象(勝手に命名w)が発生しやすく、カメラの測光ではどうにもならない場合があります。
作品によっては白とびしてもいいもの、黒つぶれ上等なものと様々だとは思いますが、HDRモードみたいに全体的に色を残したい場合、レタッチで明暗を調整したい場合はぶっ飛びは抑えたいですよね。
そんな時は露出を中間的にしてあげる必要があります。
僕の場合だと、まずスポット測光で明るい部分を測光します。
この状態だと、空色はある程度綺麗に出ますが、暗い部分は松崎しげるさんより黒いので、シャドー部分をあとからレタッチした際に色が出なかったりノイズが発生したり、被写体のエッジ部分のシャープさが失われたりします。
そこで、カメラの露出設定を少しあげることで空を白とびしない程度に明るくし、シャドー部分が黒つぶれしない程度に暗さを抑えます。
こうすることで、逆光時のぶっ飛び現象をある程度抑制することは可能です。
微妙かもしれませんが、上記の通りに撮影したレタッチ前後の写真を載せておきます。
レタッチ前
レタッチ後
上の写真のレタッチ後の写真はかなりシャドー部分を持ち上げていますが、まだ大丈夫です。
なぜ空を測光するかというと、白とびは黒とびに比べて色を戻しにくいからです。
黒つぶれはある程度色を復活させることはできますが、白とびは本当に復活しにくく、レタッチでハイライトを下げても白いままの場合がほとんどです。
ですので、露出がアンダー気味になるように空(明るい部分)で露出を大まかに調整し、カメラの露出調整で暗い部分を少し持ち上げるようにしています。
このような場合、ヒストグラムを見ると、その辺の調整が可視化できて簡単に調整できるかもしれません。(僕はしていませんが…)
レタッチでもヒストグラムは重要
ヒストグラムが重要なのは撮影時だけではありません。
レタッチ時においてもヒストグラムは重要になってきます。
印刷した写真と比べ、スマホなどの液晶を通して見る写真は、周囲の明るさや液晶画面の影響によって見え方が変わる場合があります。
例えば、暗い部屋では液晶モニターは明るく見えるので、アンダー気味にレタッチしたとしても、暗い部分まで見えます。
しかし、日中の屋外などの明るい場所で見た場合、液晶モニターは暗い部屋で見たときよりも暗く感じるでしょう。
すると、写真までもが暗く見えるため、写真のディティールが見えないことがあります。
ヒストグラムを見ながらレタッチしておけば、暗すぎ・明るすぎがわかるので、見え方に差があったとしても、暗すぎ・明るすぎは防げるのです。
最後に
せっかくいい瞬間を撮れたと思ったのに、露出設定が曖昧で写真が台無しなんてことが、たまぁにあるかと思います。
僕も皆さんも露出設定をしっかり見直して、撮り損ないがないようにしましょう!